猫の生態について

猫の「目の機能」がどのようになっているかについて解説しています。
ネコはもともと狩猟動物として野生生活を送り、生まれつきの身体能力を活かして獲物を捕らえていました。
身体の何倍もの高さへジャンプする跳躍力、なんと助走なしで、鼻先からお尻までのおよそ5倍にあたる
1メートル50センチ以上を飛ぶことができます。

また暗闇でも周囲を見ることができる瞳を持ち合わせています。
これは人間にはない特殊能力でもあり、驚くばかりです。

その優れたネコの生態や習性をもっと詳しく見ていきましょう。

猫の五感は人間とは大きく異なっている

ネコの五感(視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚)は、わたしたち人間の五感とは大きく異なったものを持っています。
ネコは世界をどのように見聞きし、においや味、触覚を感じ取っているのでしょうか。
人間の五感とは何がどう違うのか、各器官ごとの特徴や働きを見ていきましょう。

ネコの目の機能を人間の目と比較

人間の目より劣っているところ

細部をより鮮明に捉えることのできる視力、色を識別できる色覚能力は人間のほうが優れている。

人間の目より優れているところ

動くものを見る動体視力や暗がりで物を認識する暗視能力、視野の広さは猫のほうが優れている。
これは、かつて自然界の世界で肉食の狩猟動物として生活し、暗闇の中で小動物などの獲物を逃がさず上手に捉えてきたということが
考えられています。
優れた動体視力は、窓の外の鳥や小さな動いている虫などの生き物、素早く動くおもちゃに敏感に反応することが
できるのも狩りをしてきたという元々ある本能が残されていることからです。

ルネ
ボクたち、ネコは暗視力が優秀なんだニャ!
暗闇の中でもしっかり物をみることができる目を持ってるニャン!

レナ
どうして暗闇の中で見えるかニャン?
その秘密教えてほしいニャ!

ルネ
暗闇でネコの瞳がキラリ!
光って見える時があるでしょ。
その秘密は「タペータム」っていうものニャン!

ネコの暗視力

光の乏しい暗闇でもしっかりと物をみることができる猫の目。
その秘密は網膜の裏側にある「タペータム」という反射板の存在です。
目に取り込んだ光をこの部分で反射させて光の量を増幅させるため
暗がりでネコの目が光って見えるのはこのタペータムの働きがあるからです。

レナ
動いてる物はすっごくよく見えるニャン!
でも人間よりも近視気味ニャン。

ネコの視力

猫の目はどちらかというと近視気味といわれています。
ただ動くものを素早く見るという動体視力に優れています。
人間と比べると視力自体は10分の1程度。静止物の認識対象は6~10メートル程度です。
その一方で動くものを見る動体視力に関しては非常に高く、およそ50メートル先の
対象物までをもしっかりと捉えることができるといわれています。
動いているものを素早くキャッチする能力は抜群です!

ルネ
人間よりは視野は広いニャ!

ネコの視野

ネコの視野は両眼で捉えることができる範囲が約120度で、片方ずつの目で捉えることができる視野と合わせた
全体視野は約280度程。
人間と比べると両眼視野はほぼ同じですが、全体視野は人間は約200度、ネコは約280度で、
斜め後ろの方向も視野に入っていることになります。
ネコの全体視野は実に広いのに驚きます。

レナ
色の識別はあまりわからないニャン!

ネコの色の識別

人間よりもネコは視力と色を識別する能力は劣っています。
色を識別する能力は、赤や緑といった色をうまく判断することができません。
それは、網膜にある視細胞の中で色を識別する錐状体(すいじょうたい)という細胞が人間と比べると
はるかに少ないからなのです。

大きなまん丸のネコのお目目、特に暗がりでは、黒目がグーンと大きくなり、とっても可愛いですね!
ネコの目色もグリーンやブルー、ヘーゼル、イエロー、など美しい色を持ってキラキラと輝き
まるで宝石のような光彩です。

瞳孔の大きさを変えて網膜に入る光の量を調節する機能を持っているのです。

最後に~猫の写真を撮るときの注意!~

可愛い可愛いネコちゃんの写真、思わず撮りたくなりますね!
ただし、撮るときにはカメラのフラッシュ機能を必ずOFFにしておきましょう。

網膜に取り込む光の量が多すぎると、目を傷めてしまう可能性があります。
また眩しすぎると、カメラを向けられるだけで避けるようになり、カメラ嫌い、
写真撮られるのがキライになってしまう子もいます。

宝石のように美しい瞳を持つ猫ちゃんの目ですが、 カメラのフラッシュ、
レーザーポインターやLEDなどを 使用するのは網膜に障害がおきるので危険!
フラッシュは必ずオフにして自然の光を利用するのが 一番良いです。

くれぐれもご注意くださいね。

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