猫の一生 

誕生からあっという間の子猫時代を経て成猫となり、老猫となっていくネコちゃんの生涯を解説しています。

猫の寿命は短いニャン!お願いだから可愛がってね!

猫の一生は人間と比べるとはるかに短く、「家の外に出ない」
(室内飼い)の猫の場合、平均寿命は16,13歳
「家の外に出る」猫の平均寿命は13,57歳となっており、寿命に大きな差がありました。
(一般社団法人 ペットフード協会より※2020年度)

長生きしてもせいぜい20数年ほどと言われています。

現在猫5匹と暮らしています。
猫種はペルシャ猫3匹、スコティッシュフォールド1匹、ラグドール1匹の合計5匹の猫達と
暮らしています。

猫を飼うという事はどういうことなのかを
猫の実用書を読んだりしながら日々勉強です。

もはや家族ともいうべき愛猫の一生を書いた記事です。

猫の成長は実に早く1年もすればあっという間に成猫となり
2歳以降は人間でいうと1年が4年ずつ歳をとっていくということになります。

実に早いスピードで年齢を重ねていき
人間よりも遥かに寿命が短い!

その猫生を最後の最期まできちんと終生飼育して
猫生を天寿として全うしてもらう覚悟で飼っています。

そのためにも飼い主は日々勉強です。

猫の世話はけっして楽なものではありません。
一般家庭において猫を飼うということは
某動物病院の先生から言われた事ですが
多頭飼いならせいぜい5匹までが限度です!
ただ可愛いだけ増やしてしまっては、
費用も掛かるし、何かあった時に世話や面倒をきちんと見れるかどうか?!
本当によく考えて飼わないと一番辛い目に遭わせてしまうのはペットです。

その言葉が今でも頭に焼き付いています。
そういう意味ではとても良心的な獣医さんだと思いました。
今までいろんなケースの猫を見てきて言われた言葉だと思います。

ずいぶん前にはじめて飼った
ペルシャ猫は16年の猫生で永眠しました。
人間年齢なら、約80歳ということになります。

歳とともに老化し、猫は腎臓がとても小さいため、腎臓機能が低下し、毎日動物病院通いで注射をし、
治療に専念していましたが、動物病院の先生も悲しそうな顔をされて
「もう寿命、お迎えの時がきています。お家に連れ帰ってあげて看取ってあげてください」と
言われました・・・。

当時はペット保険もなく、注射1本が7,000円した時代でした。
もう20年以上前の昔です。

悲しくて悲しくて、この時の思いは今でも言い尽くせないほどです。
大事な家族で、当たり前の存在で自分のそばに16年間いてくれた大切な存在だったのです。

ハァーハァーしながらずっと覚悟してそばにいてあげました。そしてとうとう朝方にスーッと
息をひきとりました😭
泣きながら、できる限りのことをしてあの世🌈へ見送りました。
「本当に本当に死んじゃったの?!まだこんなに足が温かいのに・・・」と
どうしてもどうしても愛猫の死を受け止めることができませんでした。

火葬の際に一生懸命手紙を書いて入れました。
「今まで一緒に共に暮らせてありがとう。癒してくれてありがとう」と感謝の気持ちを
いっぱい書きました。
愛猫の死のショックは計り知れません❗😭

会社も3日間休み、しばらくは茫然自失となり何もする気が起きませんでした。
仕事に行くようになっても人の声が遠くに聞こえてしまっていました。
当然食欲もなくなり、頬はげっそり痩せこけてしまったようで
人から言われ、自分でもびっくりしました。

長年連れ添った愛猫がこの世からいなくなる事がこんなに悲しく辛いことだと
体は正直です。

その時に完全に数年間のペットロス状態になりました。

こうした経験から、それぞれの時期の特徴を把握して、いつまでも愛猫が元気でいられるように
共に過ごす時間を大切にし、年齢に合った接し方をするように心がけて
いっていただきたく記事を書きました。

猫も人も寿命というもの、こればかりは絶対にわかりませんが、命あるもの生まれてそして100%確実に死にます!
その寿命、天命、亡くなり方は人も猫も同じでどんな亡くなり方をするのかは全くわかりませんし、唯一無二の命で同じ命は一つもない!
いくら考えても考えても答えは絶対にありません!

人間が猫を飼う場合、
猫の寿命を考えた上で生涯飼育責任を持つ必要があります。

猫と人間の年齢換算表

猫の年齢 人の年齢に換算すると(約)
1歳 17歳
1歳半 20歳
※これ以降は4歳づつ歳を重ねていきます
2歳 24歳
3歳 28歳
4歳 32歳
5歳 36歳
6歳 40歳
7歳 44歳
8歳 48歳
9歳 52歳
10歳 56歳
11歳 60歳
12歳 64歳
13歳 68歳
14歳 72歳
15歳 76歳
16歳 80歳
17歳 84歳
18歳 88歳
19歳 92歳
20歳 96歳
21歳~ 100歳~

※参考:ねこ検定より

猫の十戒

子猫時代 ってどんな感じ?  1歳~6カ月人間なら1歳~9歳

身体や心がどんどん成長する時期です。

生まれたての子猫の体重はわずか約80g~100g程度の小ささ。

その後、半年ほどで2~3kgに成長していきます。

フードも子猫用のミルクから離乳食からキャットフードに切り替わります。

この時期がとても大切で、母親猫や兄弟猫と触れ合いながら社会性を身につけていきます。

子猫期は、目にするものすべてに興味深々で活発に動き回ったり、走り回ったりする時期でもあります。

この時期にたくさん遊んであげて触れ合うことで、人間に対して警戒することなく
慣れていき、より友好的となり、猫とのゆるぎない信頼関係が生まれます。

ワクチン接種、不妊(去勢・避妊)手術が必要!

またこの時期は、必ずワクチン接種を2回、不妊(去勢・避妊)手術をするのがベストです。

生後6ヶ月くらいになると、オス・メスともに性衝動が見られるようになり、
繁殖させる予定がない限り、きちんと避妊・去勢手術を受けさせましょう。
性衝動が抑えらえ、猫がストレスなく暮らしやすくなります。

特に懸念されるのは、メスは乳腺腫瘍などの病気にかかりやすくなるといわれています。

避妊手術はそのリスクを避けることができます。

子猫は体が未発達なため、免疫力も充分ではなく、
ウイルスなどの感染によって起こる病気にかかりやすく、重症化しやすい時期なので
充分な注意が必要です。

子猫期は特に動物病院にお世話になることが多いので、
信頼のおける動物病院選びも大切なポイントですね。

青年期ってどんな感じ?6カ月~7歳人間なら9~44歳

成猫として最も活発に行動する時期です。

生後半年からわずか1年くらで体つきや顔つきが大人の猫と変わらないくらいに、
乳歯が抜けて永久歯が生え揃い、成猫の毛に生え変わります。
この時にフードを成猫用のものに切り替えましょう。

要注意なのがこの時に発情も頻繁に起こってきます。
妊娠や出産を望まなければ、早めに不妊去勢手術が必要です。

1歳くらいで、猫の体の成長は一段落し、安定します。
性格は、3~4歳くらいまでは、まだまだやんちゃで、好奇心旺盛、活発な時期で
遊びたい盛りです。

この遊び盛りの時期にオモチャの種類も工夫していっぱい遊んであげて、
運動させることが長生きにつながります

子猫の時期と比べるとだんだんと落ち着きが出てくるものの、
毛ヅヤや運動能力もこの頃が一番活発でピークといえる時期です。

あまり大きな変化がない青年期は、飼い主さんも油断しがちで
この時期の猫の病気を見逃してしまうこともあるので、
日々の様子をよく見ることが大切となります。

この時期は、安定した状態で活発さは続きますが、食いしん坊な子はついつい余分に与えてしまいがち。肥満にならないように注意が必要です。

また、成猫のこの時期にかかりやすい代表的な病気は、泌尿器の病気です。

猫は一説では、祖先が半砂漠地帯で暮らしていたので、
あまり水を飲まなくても身体を維持できるしくみになっているのですが、そのために、
体内の水分が不足しがちで、泌尿器に負担がかかりやすいといわれています。

成猫がかかりやすい泌尿器の病気

尿石症

膀胱や尿道などに結石ができる病気の総称です。結石が尿道に詰まると、排尿が困難となり、

毒素が体内を巡って命を落とす「尿毒症」ともなることもあります。

どんな症状ニャの?

頻繁にトイレに行くのにオシッコが出ないニャ!
オシッコする時に鳴いちゃう!
オシッコがキラキラしてて・・・
血尿が出るニャ!
膀胱炎

オシッコを我慢した結果、膀胱内に細菌が繁殖するなどで、膀胱が炎症を起こす病気です。

結石が膀胱にでき、炎症を起こしてしまうため、膀胱を傷つけてしまうこともあります。

どんな症状ニャの?

何回もトイレに行っても1回のオシッコ量が少ないニャ!
トイレ以外の場所でオシッコしちゃうの・・・
血尿が出るニャ!

飼い主の早期発見がカギにゃん!
年に1回は動物病院で健康診断やワクチン接種も必要ニャンだね~。

壮年期ってどんな感じ?7歳~10歳 人間なら44歳~56歳

健康ケアー腎臓などの病気の予防が必要となる時期

徐々に身体に衰えが表れる。
だんだんと体力も落ちてきて、行動量が減って動きもゆっくりとなり、
寝ている時間が増えていきます。

なりたてシニア期ともいわれており、シニア用のフードに切り替えましょう。

顕著な行動としては、高いところに登れなくなったり、
毛繕いや爪とぎの頻度が以前より減って、毛ヅヤも衰え、口周りや全身の被毛に白髪が混じるようになります。

体が硬くなったり、歯が抜けたりすることもあります。

定期的に動物病院での診察が必要になります。

壮年期の猫がかかりやすい代表的な病気

慢性腎臓病(CKD)

シニア猫に最も多い病気といわれています。加齢に伴い、腎臓の機能が徐々に低下して、
老廃物がたまる病気です。

初期症状が出にくいため、多飲多尿などの症状があらわれて、
気づいたときには、病気がかなり進行し、腎臓の機能の約7割が失われている
いわれている恐ろしい病気です。

腎機能をほとんど失うと死にいたります。早期発見・治療が大切です。

腎臓の機能は、完治はしないので、補液したり、吸着剤を投与して
老廃物を対外へ排出して腎臓の負担を軽くし、症状を緩和させる治療を行います。

どんな症状ニャの?

お水をたくさん飲んじゃうニャ!
オシッコの量も増えて、透明の色になっちゃうニャ
毛ヅヤも悪くなるし、吐いちゃったりもするニャ!

それは辛いニャ!
即行で動物病院で診察してもらってニャ!

 

 

甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)

甲状腺とは、体の発育や新陳代謝を促進するホルモンをつくり出す内分泌器官のこと。
甲状腺に異常が起こり、代謝が過剰になる病気です。

ホルモンの分泌が増えすぎるのが「亢進症(こうしんしょう)」で、
この病気の主な原因は、甲状腺にできた良性の腫瘍や肥大といわれています。

症状によっては、甲状腺の切除手術をする場合もあります。
投薬や食事療法で甲状腺ホルモンの分泌量を抑え続ける必要があります。

それを続ければ、健康な時と同じような生活を送ることは可能になってきます。

どんな症状ニャの?

たくさん食べて食欲旺盛なのに痩せてくニャ!
毛ヅヤが悪くなるニャ!
黒目がギラギラしてきちゃう!
落ち着きないがなくなるニャ!

ホルモンバランスが乱れてるニャ!
動物病院で血液検査、ホルモン測定ニャ!
しっかり治療してもらってニャ!

 

 

糖尿病

インスリンの不足などで血糖値が上昇

すい臓で分泌されるホルモン、インスリンには血液中の糖を細胞に取り込む働きがあります。

足りなくなったり、効きが悪くなったりすると血液中の糖が細胞に取り込まれず、
血糖値が上昇してしまいます。
肥満や遺伝の他、すい炎など別の病気に伴って発症することもあります。

完治は難しく、インスリン投与や食事療法などで血糖値を調整しながら
付き合っていかなければなりません。

どんな症状ニャの?

お水をたくさん飲んじゃうニャ!
オシッコの量も増えて、色が薄いの
痩せてきて、元気が出ないニャ!

飼い主にSOSサインニャ!
とにかく動物病院で診てもらって
インスリン注射と食事療法で調整するしかないニャ!
がんばってニャ!

 

老年期ってどんな感じ?10歳人間なら56歳~

病気や運動不足に注意!

一般的には、一日中寝てばかりいるようになり、おもちゃで誘っても
なかなか遊んでくれません。

食事の量もだんだんと減り、抜け毛が増えて被毛に乱れが現われ、
内臓や歯も弱くなっていきます。

この時期は、健康診断を年2回に増やし、
よりいっそう身体のケアへの注意が必要となってきます。

爪が引っ込まずに出しっぱなしになっていたり、
聴力や視力が衰えて反応が鈍くなったり、トイレで粗相をしたり、
ゴハンを何度も催促するなどの猫によっては、認知症の症状が出ることもあります。

日頃の愛猫の様子をよく見ていち早く異変に気付けるようにしたいものですね。

元気で長生きしたいニャンけど、
歳を取るのはしかたないニャ!
最近体力が落ちてきて寝てばっかりニャ!

猫も人間も生き物は誰でも歳は取るからしかたないニャ!
おもいっきり可愛がってもらって
猫生をまっとうしたいニャ!
ありのままに生きていこうにゃ~!

うんニャ!
飼い主次第だニャ!愛猫家のみにゃ様、
というわけで。。。よろしくニャン!

最後に

以上が「猫と人の年齢換算表」及び、誕生から短い子猫時代を経て
成猫、老猫の
身体的な変化と特徴、
「猫の一生」を4つの時期に分けて
猫がかかりやすい病名と症状、予防方法など
をあげました。

これを知識として知っておくことで、「猫を飼う」ということはどういうことなのか、
「生涯責任飼育の大切さ」をより一層痛感します。

少しでも参考にしていただければ、こんなに嬉しく思います。

「今を生きている命は幸せに、不幸な命は生み出さない!」をスローガンに幸せな動物を増やす活動を
している協会に賛同しています→
公益社団法人 日本動物福祉協会

今や愛猫は愛しい家族そのもの!
大切なネコちゃんといつまでも元気で暮らせますように
心よりお祈りしています。

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