特定の病気にかかりやすい猫種とは
猫の種類によって性質や体質は異なります。
特定の病気にかかりやすい遺伝子をもっている場合があるので、どんな傾向があるのか知っておきましょう。
自分も猫だしニャ!
4種猫でかかりやすい病気!
スコティッシュフォールド
スコティッシュフォールドという猫種で垂れ耳になっている場合、
「軟骨性異常の遺伝子」からきています。
垂れ耳がとても愛嬌があり、お顔全体が丸いので今や絶大なる人気の猫種ですが、
成長過程において、骨の変形が起こりやすく、関節も弱い傾向にあります。
特に折れ耳同士の近親交配は禁忌です!
スコティッシュフォールドは、「スコットランドの折りたたまれたもの」と意味です。
その出身地と折れた耳を持つ特徴から名付つけられています。
垂れた耳、折れ耳は、大変愛らしいですが、折れ耳同士の交配は子猫に
健康上の問題が起こることがあります。
よって、「骨軟骨異形成症」にかかりやすい傾向にあります。
繁殖には、立ち耳の猫との異種交配を行うことが大切です!
耳の通気が悪いので、外耳炎などにも注意しましょう。
アメリカンショートヘアー
筋肉質で運動量の多い猫で、運動量が少ないとストレスが溜まってしまいます。
また太りやすい体質なので肥満に要注意です。
「肥大性心筋症」は遺伝の可能性が指摘されています。
毛が密集しているため、熱中症にも気をつけてあげる必要があります。
メインクーン
純血種最大の大型猫です。
メインクーンとは、「メイン州(メイン)のアライグマ(クーン)という意味。
その大きな体と、フサフサとした毛を持つ風貌が、猫とアライグマの混血という伝説を生み、
名前のもととなったともいわれています。
現在では、ヨーロッパから渡ってきた長毛の猫と、アメリカ土着の短毛の猫とが交配して
生まれたという説が有力です。
被毛はフサフサのトリプルコート(毛が3重に重なって生えている)になっています。
大型ゆえ、体重が10キロを超えることもあります。
遺伝性の病気として、脊髄の神経が消失する「脊椎性筋萎縮症」や
腎臓の病気である「多発性嚢胞腎」「肥大性心筋症」などがあげられます。
ロシアンブルー
神経質でストレスをためやすい猫です。
人見知りのようにも見えますが、愛情深く従順でとても賢い猫ゆえなのかもしれません。
腎臓や膀胱、尿管などに石ができる「尿石症」にかかりやすいといわれます。
体つきが、ほっそりタイプなので、過食をさせない。
運動不足にならないように、登り坂や階段、キャットタワーなどの上下運動のできる環境を
十分に体を動かせる空間を用意してあげることが大切です。
また、新鮮な水を与え、トイレを清潔に保つように心がけましょう。
スリムな猫だけに、肥満にも注意が必要です。
今回は、病気にかかりやすい猫種4種を取り上げました
ちょっと心配になってきたニャン!
お耳掃除はママによくしてもらってるニャ。
心配はないかニャ?
遺伝的なものってあるんだニャ!
その傾向があるってことニャンだね。
レントゲン写真撮ってもらったニャ。
今のところ、異常はないって!
病気にかかりやすい遺伝子があるのはちょっと心配ニャン!
最後に
動物病院の先生によると、
もともとこうしたかかりやすい病気を持っている場合があるということで、
すべてこれらの猫種がこの遺伝子を持っているわけではないです。
あくまでもその遺伝子を持っている場合もあるということで、
そのかかりやすい病気の傾向を明記いたしました。
その他の猫種でもいろいろな病気になりやすい猫がいますので、
愛猫の日頃の様子を見て「変だな?!」と思ったら、
手遅れになる前に、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
年に1度は定期的な検診をしてもらうと安心ですね。
今回は、もともと病気になりやすい病名とその遺伝子を持った場合の猫種4種を解説いたしました。
ぜひ、ご参考になれば幸いです。