猫が突発性膀胱炎発症してからその後の経過
愛猫ペルシャ7歳のエポが突発的に膀胱炎になり、急遽即入院という事態になり、
1/18(土)即刻入院→3日間入院→1/20(月)検査結果がわかり、とりあえず退院となり、
一週間後の1/27(月)再診でエポを連れていきました。
これまでの愛猫エポちゃんの病気についての経緯など、記事書きました。
↓
①愛猫が即入院!
②猫の入院治療費とペット保険に入ったほうがいいかどうか?!
X線検査の結果
向かって左側が即刻入院となった時の状態です。膀胱がぱんぱんに膨れ上がっています😭
3日間、入院治療した結果が右側の画像になります🙂
この日のX線検査において順調になってきているのが
獣医の先生に画像を見せてもらいながら説明を受けました。
赤い〇は石があった箇所とその石の状態です。
緑の〇は、まだ残っている石=結晶です。
お薬はあともう一週間、以前と同じシロップと錠剤を朝・夕と与えることになりました。
この画像を見ていただくと、大きく膨らんでいた膀胱は小さくなり、
お尻あたりにあった尿石もとれたことが確認できます。
シュウ酸カルシウムという結晶も非常に小さな粒状のものが散らばっていましたが、
だいぶ集まってきている状態でした。
入院治療を終えた今、なによりも猫本人が痛みもなくなり、楽になったと思います。
【愛猫エポちゃんの退院後の様子動画】
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X線の画像から、ひとまず2~3ヶ月様子を見て、また2月末に再度検査をし、
「良好ならこれで終了となります」と説明していただきました。
シュウ酸カルシウムという結石、
「もしかしたら万が一上手くいけばこのまま消えてくれればいい!のですが」
とも言われ、それを願うばかりです。
最悪の事態を想定すれば、以前にも書きましたが、
会陰尿道聾手術(えいんにょうどうろうしゅじゅつ)が必要になるかもしれない。
この手術はオス猫独特の非常に細い尿道に石が詰まりにくくなり、要するにわかりやすくいうと、
男の子から女の子になるという手術です。
この病院では、気になる手術費用を聞いてみたところ、約12万円くらいといわれました。
動物病院によっても違いますが、あとは獣医さんの腕次第ということを思っています。
現在の状態は、オシッコは頻繁にチョロチョロとトイレに行き、その量は大変少ないですが、
それでもきちんと今まで通りの量にはなっている様子なのでホッとしています。
検査で痛感したこと
上記のX線検査で順調な様子が見られてホッとしていますが、
これもお薬とフードをきちんと決められたものを与えてきた成果だと感じています。
行動も徐々に元気を回復し、食欲もあり、お水もしっかり飲み、足元もしっかりし、
何よりも目に力が入ってきています。
こうして、即刻入院だったのも、こんなに膀胱が腫れてぱんぱんな状態だったし、
なによりも尿道に結石が詰まって激痛のあまりオシッコも出ない状態となり、
ものすごい苦痛だったかと思うと泣けて泣けてしかたなかった。
夜中にふせったまま、お腹をかばうようにして、さわろうとするとあまりの激痛に
「ギャォー」「アォー!」という悲痛な叫びが今でも脳裏から離れない!
それでも痛みをこらえ、こらえて飼い主のベッドのそばにきてくれたエポちゃん😭
あまりの痛さにきっとものすごく辛すぎて、必死で訴えてきたのだと思うと泣けて泣けてしかたがない。
よく普通は、猫は体調が悪いと、どこかにひっそりと隠れるといわれていますが、
うちの猫はそうではなかった。そばにきて必死になってSOSのサインをくれた。
「とにかく明日病院へすぐに連れていくからね!」
ジッと目は映ろで下向きだったがきっとわかってくれて
我慢に我慢して乗り切ってくれたのだと思う。。。
自分の体に起きている異変、異常事態に一刻もはやく気づいてほしかったのだと思う!
飼い主としては、できることなら、手術は避けたいという気持ちも十分にわかってくださり、
あとは、念押しで「最悪の事態の場合です」とおっしゃっていただきました。
お薬とフードで検査の結果が良好に!
食事(フード)は、エポちゃんのこの病気発症とともに、獣医師の指導のもと、他3匹一緒に食べるのもあり、
ヒルズのC/Dマルチケアーコンフォートのみにしました。
ヒルズのC/Dマルチケアーコンフォートは、獣医師の指導のもとに給与する療法食です。
下記、ご参照ください。
製品の特長:
加水分解ミルクプロテインとトリプトファンを配合
尿pHに配慮しミネラルのバランスを調整
マグネシウム、カルシウム、リンの含有量を調整し、クエン酸カリウム、オメガ‐3脂肪酸を配合
低ナトリウム
抗酸化成分配合ペットにとってのメリット:
精神的な健康維持に配慮しています。
ストルバイト尿石溶解時の管理に、最短7日間(平均27日間)で役立つことが科学的に証明されています。
ストルバイト尿石、シュウ酸カルシウム尿石形成、および特発性膀胱炎に配慮しています。
健康的な長期給与に適しています。
健康をサポートし、免疫力を維持します。
ヒルズのプリスクリプション・ダイエット™(特別療法食) <猫用> c/d™ シーディー マルチケア コンフォート ドライ
エポちゃんとルネちゃんは、男の子、フードを持ってくると、すぐに駆け寄り、匂いチェック!
わが家の男の子、特にルネちゃんは、同じペルシャでもほんとうに食いしん坊です😋😆
今後の愛猫の膀胱炎の治療について
以上が1月27日時点での経緯となりますが、今後はお薬を1週間飲ませつつ、
2月末にまたもう一度X線検査します。
食事もこのまま同じヒルズC/Dマルチケアーコンフォートのフードのみとし、
検査結果が良くなっていれば、これでひとまず終了し、2~3ヶ月経過を見ることになりました。
かなり、目つきもしっかりしてきて、手作りの段ボールを作ってあげたら、
すぐに入ってこっちを向いてくれました🎵😺🍀
泌尿器系の病気をもう一度よく知っておきたい
猫に最も多く見られる代表的な病気とされています。
「泌尿器」とは、尿を作り出す器官の総称をいい、尿を作り出す左右の腎臓、膀胱に尿を運ぶ尿管、
尿をためておく膀胱、膀胱から尿を排出する尿道に分けられています。
猫は体に対して腎臓が小さく、濃い尿を作ります。
特に水を飲む量が少ないと、さらに凝縮され、結石ができやすいといわれています。
水をたくさん飲ませる工夫が必要となります。
猫がかかりやすい病気の筆頭にあげられる泌尿器系の病気。
①慢性腎臓病(CKD)
腎臓の機能が低下すると老廃物が体内にたまってきます。
高齢猫の代表的な病気とされ、加齢による腎機能の低下などが原因。
初期の段階では無症状。多飲多尿などの症状が現れる。
飼い主が気づく頃には、腎臓の機能の約7割が失われている。
腎機能をほとんど失うと死に至るため、早期発見と治療が大切となってくる。
②尿石症(尿路結石症)下部尿路症候群
膀胱内でできた結石(代表的なものにストルバイト尿石、シュウ酸カルシウム尿石)や結晶が尿道で詰まり、
オシッコがでなくなる病気です。
膀胱は大きくふくらんでいるか小さく固まっているかのどちらかでこの時、膀胱を強く圧迫は禁物。
もろくなっているため、破裂することがあり、やがて尿毒症となり、食欲低下や嘔吐、体温低下などの症状があらわれます。
2日以上オシッコが出ないと、命に関わる危険な状態になります。
特にオスは尿道が細く長いため、結石や結晶が詰まりやすいのです。
再発もしやすいので、再発防止のためには尿が酸性になるフードやマグネシウムの少ないフードを与えます。
治療
尿道にカテーテルを入れて尿石を尿道から膀胱へ戻し、マグネシウムなどの少ない療法食を与えて尿石を溶かします。尿石が大きい場合は、手術で取り除くこともあります。尿道が詰まった場合(尿道閉塞)は、一刻も早く処置することが必要です。
ミネラル分を抑えた尿結石対策用のフードを与え、水を多く飲ませたり、猫が排尿を我慢しないように、トイレをいつも清潔にしておくことが大切となってきます。
③膀胱炎
症状としては、尿意はあるのにオシッコが出ない状態です。
細菌に感染して炎症が起きます。膀胱の中にできた結石や結晶が膀胱の組織を傷つけ、
そこに細菌が侵入して膀胱炎になるケースもあります。
下部尿路症候群となり手術で尿道を短くした猫は
かかりやすいともいわれています。
その場合は抗生物質を投与した治療が施されます。
膀胱炎は名前の通り、膀胱に炎症ができる病気。
ストレスが原因で起こるともいわれていますが、はっきりとした原因は不明です。
尿石症を併発していると、血尿や尿のにごり、頻繁にトイレに行ってしゃがみますが、
オシッコは少ししか出ません。オシッコの色は赤茶色になったりします。
いずれにしてもトイレは清潔に保ち、排泄を我慢させないことも大切。
猫の腎臓病の進行を抑える薬が登場!
最近になって腎臓病の進行を抑える薬「ラプロス」という薬が共立製薬が作っています。
ただし、詳細は、獣医師、動物病院関係者の方のみを対象に、情報を提供されています。
ラプロスの有効成分であるベラプロストナトリウムは、血管内皮細胞保護作用、血管拡張作用、炎症性サイトカイン産生抑制作用及び抗血小板作用を有している。慢性腎臓病の病態における糸球体障害や尿細管間質の炎症及び線維化、微小血栓の形成及びそれらの繰り返しによる虚血状態の増悪に対して、毛細血管の減少や間質の炎症、微小血栓の形成を抑制し、虚血及び線維化を抑制する。
※注意!参考までにこちらは、薬は薬なので、あくまでも獣医の先生の指導のもとでの処方になります。
世界初の腎臓病の特効薬として早期実用化の期待がかかるAIM製剤!
「見ているのがつらい」猫の腎臓病 ”ノーベル級”新剤に見る治療の可能性
高齢猫の「宿命」のように受け止められてきた腎臓病。初期療法食による対症療法の充実や、夢の治療薬の開発も進み、様相は一変しつつある。AERA増刊「NyAERA (ニャエラ) ネコの病気と老い」から腎臓病の治療法を紹介する。
【表で見る】AIMを投与し、尿が流れるようになるまでの流れ
* * *
症状悪化を抑制するのが限界だった腎臓病との向き合い方が、「治療」へと根本的に変わる可能性も見えている。世界初の腎臓病の特効薬として早期実用化の期待がかかるAIM製剤だ。
東京大学大学院医学系研究科の宮崎徹教授(56)は、血液中の「AIM」という約350個のアミノ酸からなるたんぱく質が、人間や猫の腎機能改善に大きく寄与していることを立証。2016年に研究論文を発表した。
先天的に活性化しないAIMしか保持していない猫に対し、人為的に大量生産したAIMたんぱく質を投与すれば、腎不全の治療効果が得られる――。この画期的な発見は獣医療界だけでなく、将来的な人への応用も視野に大きな注目を集めている。
AIM製剤は、今夏にも第1号の試験原薬が製造される見通しで、20~21年春の実用化を目指している。まさに「あと一歩」の段階にあるのだ。
宮崎教授は言う。
「大量生産できる態勢を整え、できるだけ多くの飼い主に届けたい。日本で薬事申請をパスした後は欧米でも治験を始め、世界中の猫を助けたいと考えています」
AIM製剤は、腎不全の前段階である泌尿器疾患全般の予防薬としても効果が期待されている。宮崎教授のもとには、猫の腎臓病に悩む飼い主から早期実用化を期待する数百件のメッセージが届いているという。
「腎臓病を患っている猫を見ているのがつらい、一日も早く治療薬を提供してもらいたいという切実な声ばかりです。海外からも問い合わせがあり、期待値の高さを実感しています」(宮崎教授)
■半年でみるみる元気に
AIM投与の治療効果は、臨床研究に協力した飼い主からも届いている。
腎臓病の診断を受けた飼い猫「ジルダ」に2年前、AIMたんぱく質を投与した、飼い主で東京都狛江市に住む伊藤恒子さんはこう打ち明ける。
「半年ぐらい投与を続けると、食欲も出て、みるみる元気になり、効果を実感しました。実用化後はもう一度、投与をお願いしたいと思っています」
AIM製剤の可能性を見据え、サポート役を買って出たのが公益財団法人動物臨床医学研究所の山根義久理事長(75)だ。
「AIMたんぱく質の治療効果は人の腎臓病にも応用できます。宮崎先生の説明を聞いて、『これはノーベル賞級だ』とたたえました。生涯をかけて応援しようと思っています」(山根理事長)
同研究所は、今春にもスタートするAIM製剤の薬事申請に必要な臨床試験に全面協力する。山根理事長は言う。
「われわれに臨床試験データを提供してくれる獣医師は全国にいます。これまで何十年も臨床試験を請け負ってきたノウハウの蓄積もあります。猫のためにも人のためにも、一日も早く実用化できるようバックアップします」
(文/渡辺 豪)
※AERA増刊「NyAERA (ニャエラ) ネコの病気と老い」から
最後に
飼い主の一番の願いは、やはり愛猫が病気知らずで元気に長生きしてくれることですね。
昔、飼っていたペルシャ猫は、最後はとうとう腎臓が機能せず、永眠しましたが、
それでも16年間の天寿を全うしました。
今回、生まれてはじめてわずか7歳の猫が泌尿器疾患の膀胱結石にかかり、
あらためて病気の恐ろしさを痛感しました。
ある程度知識として知ってはいても、いざ愛猫が病気になると
飼い主は、やはり平静心ではいられなくなります。
今回の愛猫の病気から、猫がもっともかかりやすい代表的な泌尿器系の病気について
知識として深く学ぶことができたと思います。
できることなら、病気知らずでいつまでも元気いっぱいで過ごせるように
日頃から愛猫の体のチェックはスキンシップを
兼ねながら注意していきたいと痛感しました。
愛らしい姿、面白いポーズや表情、しぐさや甘えるポーズ等、
ネット上では大変人気でもてはやされていますが、
元気だからこそ、飼い主に癒しと笑いをくれるのです。😺
そんな元気にしていた愛猫が万が一、病気にもなったら、
心配で心配で、尋常な気持ちではなくなるはずです😟😭
この泌尿器系の病気は、猫種問わず、かかりやすいと言われています。
☆。・:*:・゚'★,。・:*:・'。・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆☆。・:*:・゚'★☆。
少しでも猫愛好家、猫好きの皆様の参考になれば、幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
可愛いネコちゃん達と一日一日を大切にお過ごしください。
今後ともご愛顧の程、どうぞよろしくお願いいたします💕😺
~優しい繋がりに感謝を込めて~
Good Luck & See You !
☆。・:*:・゚'★,。・:*:・'。・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆☆。・:*:・゚'★☆。