猫を飼いたくなったら
猫を飼いたくなる時ってどんな時でしょうか?!
すべての方に共通している気持ちは、「猫が好きで、ずっと飼いたい!」
「猫と暮らして癒されたい!」そう思っていらしゃるのではないでしょうか。
ココでは、猫を飼う前に、猫という生き物についてちゃんと理解して、猫の習性と性格、
一緒に上手に暮らしていくためのポイントをあげています。
今や空前の「猫ブーム!」近年の猫人気はすさまじいものがあります。
2012年からスタートしたといわれ、2016年には「ネコノミクス」という、
近年の猫ブームによる経済効果を表した言葉も生まれました。
メディアでも取り上げられる機会が増えたくさんのスター猫も誕生し、
その経済効果は2兆円を上回るとされています。
猫ってどんな動物?
猫ってどんな動物? 猫を飼う前に、猫の習性と性格を知っておきましょう!
犬は群れで暮らすのが本来の習性ですが、猫は基本的に自分ひとりで生活する生き物です。
野生では、子ネコ時代や発情期を除けば、もともとたったひとりで暮らすのが平気な動物。
それゆえ、群れで暮らす動物のように「他者の気持ちを気にすること」がありません。
「猫は気まま」「マイペース」といわれるのはそうした理由からです。
飼い主さんには、突然甘えたり、そうかと思えばそっけなくしたりという猫本来の「自由気ままさ」があり、
人間にしてみれば、「わがまま」とも誤解されがちなのが猫です。
飼い主に従う気持ちもないので「猫が言うことを聞かない」といって怒ったりするのも筋違いです。
猫ちゃんの入手方法
猫をお家にお迎えする方法はいくつかあります。
ペットショップやブリーダーさんから購入する
この場合は、まず「動物取扱業の登録をしているところ」を選びましょう。
純血種を飼いたい場合は、プロのブリーダーさんやペットショップなどで購入することができます。
ペットショップは一番身近な入手ルートですが、衝動買いは禁物です。
最後まで責任を持って飼う覚悟がないまま猫を入手してはいけません。
良質なペットショップを見分けることも大切です。悪質な店から購入したペットは疾患がある、
情緒不安定など問題がある場合が多いからです。
チェックポイントとしては、店内が清潔でニオイが少なく、店員の知識が豊富な店を選びましょう。
ペットのストレスを減らすためにショーケースの中に入れる時間を区切っていたり、
1日おきにしている店は良心的でしょう。
幼すぎる子猫や子犬を展示している店は要注意。
生後まもない犬猫の展示・販売は動物愛護管理法で禁止されています。
ブリーダーからは見学させてもらい、飼育環境は清潔か、親猫やきょうだい猫は
健康かをチェックしましょう。
良いブリーダーは、購入者の家族構成や飼育環境が不適切だと思えば販売を断ることもあります。
それだけ猫に愛情を持っているものです。信頼関係ができれば、購入後の飼育の良き相談相手にも
なってくれるでしょう。
見学を断るブリーダーは避けた方が良いでしょう。また念のため、
「動物取扱業者登録」(犬猫の販売等を業とする者が義務付けられている登録)も確認してください。
登録している業者一覧をHPで公開している自治体もあります。
ネット通販の利用は絶対に避けましょう!
動物の販売は、実際に動物を購入者に直接見せ、飼養方法や適性飼養のために必要な情報を
提供していることが義務付けられています。(動物愛護・対面説明の義務)
通信販売は違法ですし、悪質な業者から送られてくるペットは健康面などに問題があることが多く、
トラブルが後を絶ちません。猫のためにもこうした通販を利用するのはやめましょう。
保護団体や愛護センター等譲り受ける
血統書にこだわらない場合は、
保護施設、動物愛護団体等から猫ちゃんを譲り受けるというのも一つの方法です。
こういった民間の施設から猫ちゃんをお迎えする場合には、去勢・避妊の手術をすることや
室内飼いをすること等を条件に譲渡をする、ということが多くあります。
猫の保護団体や愛護センターでは、随時猫の飼い主になってくれる人を募集しています。
インターネットで里親募集中の猫の写真が見られたり、実際に猫と触れ合って決められる
猫カフェも増えています。
こうしたところから猫を譲り受けるのもよい方法です。
それぞれの保護団体は、猫の飼い主になるための条件を設定しています。条件は団体によって異なり、
一人暮らしの人、同棲中の男女、60歳以上の高齢者には譲渡できないとしている団体もあります。
自分の条件にあるところをインターネットで探してみましょう。
猫の終生飼養、室内飼い、定期健診、不妊(去勢・避妊)手術はほとんどの団体が必須条件としています。
飼育環境が適しているか、事前に自宅のチェックを行うところもあります。
保護団体から譲渡してもらうときは、その猫にそれまでにかかった医療費などの費用を
負担することがほとんどです。金額はその団体によって異なります。
「野良猫をもらうのにお金がかかるなんて」と思う人もいるかもしれませんが、
そもそもペットの飼育はお金がかかるもの。野良猫の保護活動にもお金は必要です。
こうしたところから猫を譲り受け、費用を負担することは、一種のボランティア活動とも言えます。
野良猫を拾う
実はもっとも多い猫の入手方法が「偶然拾った」というものです。
特に飼うつもりがなかったのに拾ってしまい、飼い始める人も多いようです。
拾いたくても偶然の出会いがないとむずかしいものですが、出会ったときのためにも知識を得ておきましょう。
野良猫は元気に見えてもさまざまな病気を持っていることが多いため、拾ったらまず動物病院へ
連れて行きます。できれば拾った当日、家に入れる前に病院へ連れていくのがベストです。
動物病院では、主に①寄生虫駆除 ②ウイルスチェック ③健康診断 ④年齢の推定 をします。
野良猫と思っていたら、実は人に飼われている迷い猫だったという場合もあるので気をつけましょう。
首輪に迷子札がついていたら連絡をします。
マイクロチップが首の後ろ辺りに入っていることもあるので、獣医師にチェックしてもらってください。
元の飼い主さんが保健所や愛護センター、迷い猫捜索サイトに届けを出している場合もあるので、念のため
調べてみるとよいでしょう。
どうしても飼えない場合は
猫が好きなのに、猫を飼いたいのに、なんらかの事情がある場合、
(例:猫が飼えないマンション、アパートに住んでいる、経済的に世話ができない、
自分が高齢で先行き飼育責任が持てない、猫アレルギー、等)
生涯飼育責任はできないわけですから、
猫のためにも、自分のためにも、潔くあきらめましょう。
世話のかからない本物そっくりの猫のぬいぐるみや「ニャオー」と可愛いお返事のできるような
猫おもちゃやお話のできるロボット猫等をそばにおいて、癒されるなら
その方法もひとつの選択肢一つです。
あるいは、猫のいる猫カフェに行ったり、ペットショップで本物の猫を眺めたり。。。
ただし、いくら店員に勧められても可愛いからと安易にペットを衝動的に購入してはいけません。
猫の写真集を眺めたり、
実際に猫を飼っている知人宅に遊びに行ったり、猫のことを書いているサイトやブログを見たり、
猫動画や猫漫画を読んだり、猫関連の書籍を読んで楽しんだり、
猫と直接触れ合うことはできなくても、猫を眺めているだけでも
思わずほっこり温かく穏やかな気持ち、笑顔になれば、それだけで
自然に心が癒されていることでしょう。
猫を選ぶときのポイント
元気な猫の選び方
Point1 からだ
Point2 毛並み
Point3 手足
Point4 腹部
Point5 目
Point6 鼻
注意してチェックを!
Point7 耳
Point8 口
Point9 お尻
ネコちゃんをお迎えする時のグッズや環境(揃えるもの)
猫がわが家にやってくる日が決まったら、あらかじめ必要なものを用意しておきましょう。
トイレや食器など、初日からさっそく必要になるものも少なくありません。
猫は突然異なる環境に連れて来られるので、食事・排泄・睡眠の環境が整っていないと、混乱します。
またトイレ、食器の位置などは、実際に置いてみて問題がないかどうか確認しておくと安心です。
絶対に揃えてあげる必要なもの!
キャットフード&食器
あまりにも安価なフードは添加物だらけですし、おやつばかりを与えては猫が病気になってしまいます!猫種によっては、症状や好みもありますが、
信頼のおける動物病院の先生とも相談して療養食などが安心です。
食器はある程度の深さと重みのあるものがおススメです。
プラスティック製品は犬猫のアレルギーの病因のひとつにもあげられていますので、陶器が猫の健康にも配慮され、変色もなく洗いやすくベストです。
併せて、フード密封容器もあると便利です。
トイレ
「ココでするんだよ」と足かきをしてみせながら覚えてもらいます。
また、ペット消臭・除菌剤で、トイレはいつも清潔にしましょう。
清潔でないトイレの場合は、猫は他の場所で粗相をしてしまいます。
爪とぎ器
できれば、猫の好みを見るために数種類の爪とぎを揃えてみるのがおすすめ。
マタタビを練り込んでおくと、気にいってくれることもあります。
これを麻縄だけを購入して、手作りで巻いて使っています。
キャリーバッグ
猫を運ぶ場合、動物病院に連れていく場合なども
大きさは小さいうちは、バスケットやバッグで
応用は可能ですが、3kgまでになる頃には
安定感のある丈夫なキャリーバッグを
準備してあげてください。
だんだんと揃えていくと便利なもの
おもちゃ
猫の好みにあわせて選んであげましょう。
特に猫じゃらしやボール等は、定番中の定番で、じゃれるのに大変一番好むようです。
ケージ
外が見えるものがベストです。
先住猫(せんじゅうねこ)との相性もありますので、
しばらくは、ケージ生活させて様子を見てくださいね。
キャットタワー
※わが家の4匹が乗っています。
いつもココが落ち着くようです。
カップを3匹用に改造しました。
全匹の体重はこのキャットタワーで
合計約14キロです(笑)
ただ、4匹になったため、1ニャンは冷蔵庫の上にいます(笑)
定期的なチェックをし、ぐらつかないようにネジを再度締め付けるようにします。
爪切り
できれば猫専用の爪切りを用意しましょう。
鋭く尖った爪は人や他の猫を傷つける恐れがあるため、
先から1~2ミリだけ切るようにします。
動物病院で切ってもらうとよいでしょう。
ブラッシング用品
毛玉を吐くのは負担にもなります。
またその際に全身に異常がないかもチェックすることもできます。
デンタルケア用品
歯磨きを行わないと口臭の原因になるばかりか、
歯や歯茎を触られることに慣れたら、次にガーゼで歯を磨く練習で
最終的には歯ブラシでの歯磨きが目標です。
特に歯周病になりやすいのは、犬歯や奥歯です。歯のつけ根をこすり、歯石を取り除きます。
かかりつけの獣医さんにお手本を見せてもらうとよいでしょう。
フィット感のあるものがよいでしょう。
猫の体重のはかりかた&ペット体重計
その他揃えておきたい猫用品
掃除機はもちろんのこと、猫の衛生用品、消臭剤、毛ヅヤをよくするコンディショナー、
ペット専用ウエットティッシュ、毛玉取り、シャンプー&リンス
(ご自宅でできる場合ですが、洗いすぎには十分に注意が必要です)など、
部屋その都度、買い揃えていくと便利なグッズの数々です。
空気加湿清浄機 ドライフード入り転がしボールオモチャ
猫はとても綺麗好きですから、床、トイレなどは、特に小まめに掃除するようにしましょう。
キレイでないと、違うとんでもない場所で、粗相する原因にもなりかねません。
最後までお読みいだきありがとうございます。
猫が大好きで猫と一緒に生きていく方すべての方のお役に立てれば幸いです。
猫がそばにいてくれるだけで、心がどれほど穏やかになり、癒されるかはかりしれません。
とてもかけがえのない至福をもたらせてくれる可愛くて、不思議な生き物ですね。